プロッターペン再生手順

 このページはメルカリにてEA-850リユースキット(プロッターペン再生、CE-150、CE-1600P)をご購入頂いた方向けのページになります。
(2022/09/10に更新)

【作業に必要なもの】
・100均(ダイソーなど)で販売されている4色ボールペン(0.7mmで確認済み、金属部分の軸径が2mmのもの) 1本
・ラジオペンチもしくはニッパーなど
・カッター

【あると便利なもの】
・ピンセット
・ノギス

【再生手順】
1)上のブロックがボールペンの芯のカット治具、下の8つある円筒形の部品がボールペンのスリーブになります。

1つのプリンタで4色なので4つ使用します。(残りはおまけの予備になります)
純正品のペンと違い、インクがなくなったらペン軸を入れ替えることで繰り返し利用できます。
ボールペンの金属軸径が2mmのものに対応していますが、購入品によっては2.3mm程度の径のものもあるようです。
スリーブが8個以上入っているものが届いた場合、2.3mmの金属軸にも対応できるように穴径に余裕のあるロットが入っています。

2)まずは、お客様が手持ちの書けなくなったプロッタペンを分解します。
先端の樹脂部品(写真の緑と青の部品)をラジオペンチなどで引っ張ると分解できます。
残った金属筒をホルダーと呼びます。この中にフィルムに包まれたフェルトと、直径2.5mmくらいのビーズが入っていますのでピンセットなどで取り出してください。
使用するのはホルダーだけですので、その他の部材は廃棄して良いです。

3)100均(ダイソーなど)で売っている4色ボールベンを準備します。分解してボールペンの軸のみ取り出します。
その他の部品は不要ですので廃棄して大丈夫です。

4)ボールペンのカット治具にボールペンをセットします。
ペン先がカット治具の端にあたるようにしてください。
治具の溝にカッターナイフの刃を差し込んでカットします。
その際に動かないようにボールペンの軸を指で押して支えてください。

5)カットしたボールペン軸とホルダー、スリーブを組み立てます。


まずはスリーブにボールペン軸を差し込みます。
ボールペンの軸によっては、多少きつい場合もありますがその場合は穴径の大きいスリーブに押し込んでいただければ入ります。
次にホルダに組み立てたスリーブを差し込んで完成です。
しっくり入ると思いますがもし緩い場合は取り外しできるように液体のりなどを塗って(瞬間接着剤は固着して外れなくなるのでおすすめしません)組み立ててください。

6)正しく組み立てると長さをノギスで測定した時に23.0~23.7の範囲内に収まると思います。
・この長さが長い時:ペン交換で失敗したり、一筆書きで印字するようになります。その場合は、ボールペン軸後端を目視で0.2mmくらいカッターで削ってください。
・この長さが短い時:印字動作はするが紙に何もかかれない。
ホルダーにスリーブを組み付ける時に紙を丸めて1mmくらいのボールを作りホルダー内に入れてスペーサー代わりにするか、カット治具のボールペン先端があたる部分をやすりなどで削って調整してください。

7)出来上がった再生ペンをプリンターのホルダにセットして動作を確認してください。

ここをクリックすると実際にセットされた再生ペンが印字している動画を見ることができます。

【その他】

・使用しているのは100均の安いボールペンですが、もっと書き味のいいペンを使うと印字がもっと綺麗になるかもしれません。

・純正は水性ボールペンなので乾燥に弱く使用後にキャップをして保管が必要ですが、油性ボールペンの場合はそれほど乾燥しないので、TESTコマンドで何回か印字を行うとそのまま使用できます。

・部品の材質は水溶性レジンを使用しています。直射日光や高温になる場所、多湿な場所で保管しないようにしてください。