常勤講師2年目を迎えて

 週の大半を学校で過ごしているのですっかり授業のことばかり考えるようになってしまってますが、あくまでタケルソフトウェアはPCサポートをメインで行なっている会社です。
 ただし、学校にいる時に業務の電話は出れませんのでお客さまには迷惑をおかけしております。
 最近はSMSで問い合わせをしてくださる方が定着してきたので連絡漏れもなくなっていますが、固定電話の場合などは漏れてしまうことがります。すみません。。。

 さて、非常勤講師を半年ほどやったあとに常勤講師として勤務日数制限のある中「どんな授業が理想的なのか?」に関してずっと模索している状態です。

 手取り足とり行う授業なら先生は大変ですが学生は楽でしょう。しかし、テクノアカデミーの場合、すぐに就職を控えた生徒なので実際の会社のOJT以上のやり方で学んでも卒業してからのギャップが大きいだろうと思い、基本最低限のOJT&グループワークでの学習のやり方にしています。

 自分で考える・わからない時は同僚もしくは上司に聞く、問題なくできることよりも、トラブルシューティングを如何に行うかを重視して指導をしてます。

 ロボット・環境エネルギーシステム学科だからといって全員がその道に行くわけでもありません。
 若年者離職率の増加をみても転職を数回行う可能性があるならば、少しでも多くの経験を学生時代に行なってもらい自分の将来の選択肢を増やしてもらいたいと思います。

 これまで人材育成とは無縁の仕事ばかりでしたので、そろそろ人材育成や教材作成で社会に貢献できれば・・・と思うようになりました。歳をとると考え方も変わってきますね。

県内高校向け「出前授業用ロボット」の準備

 この写真のロボットは「メカのま」といって相馬野馬追い祭りの騎馬武者をイメージしたロボットになります。
 4足歩行ロボットで、2本のコントローラを両手に持って手綱を捌くように上下に振ると歩き始めます。
 曲がりたい方のコントローラのみ振るとぎこちなくそちら側に旋回する動作もします。

 このロボットのキットをテクノアカデミー浜ロボット・環境エネルギーシステム学科では、ものづくりの体験を行う出前授業の教材として県内の高校に出向き授業を行なっています。

 プラモデルを作ったことのない生徒が多数いる中でも完成させて動かすところまで進む学生さんが多く、毎回盛り上がりのある授業を行えています。
 今年7月にもまた2回目の出前授業があるのでその準備を行なっている写真です。
組立時に破損させた部品の交換、動作チェックなどをして検品を行い再度ボックスに収納して次回に備えます。

会津大学主催 令和7年度復興知授業の教材ロボットの製作

 タケルソフトウェアが設計製作した「Techhamatino-DEMETR」が今年度のロボット人材育成の教材として採用されました。
 復興知授業で企画設計したロボットはこれまで4台。これが5台目になります。
 このロボットをテクノアカデミー浜のロボエネ科1年生と小高産業技術高校ロボ部の1年生に作ってもらいます。
 切断済みのロボットのフレーム、ジョイント、電子部品などがキットになっておりまずはフレームの組み立ての基礎、使用するボルトの説明、組立時の勘所などを説明して「ものづくり人材」の育成に繋げていきます。
 さらに電線の加工(ストリップ、圧着、半田付け)などをゼロから行います。地元にはワイヤーハーネス作業を行う製作所も多いので就職時には役立つと思います。
 写真は会津大学・福島大学のTAの皆さん向けにテクノアカデミー浜ロボエネ科2年生がDEMETERを製作している様子です。
 彼らの場合、アルミフレームの材料どりから始まり、I/O基板の製作なども行いまさにゼロからロボットの製作を行いました。
 いまでグループワークも身につき、簡単な指示でさまざまな組み立て作業が行える用になっております。

FAX番号を廃止しました

誠に勝手ながら利用していたネットワーク会社のサービスが日本国内で終了したため、FAX番号を掲載を削除しました。

弊社へのお問い合わせはメールもしくはSMSでお願い致します。

X68000Zのモニタを制作

 クラウドファンディングのX68000Zが届いたのでそのサイズに合った液晶モニタを準備した。
 市販の車載用液晶モニタを改造する。


使うのは7インチの1024×600ドットの液晶モニタ。安価なので左右が見切れても妥協する。
しかし、X68000Zは初代のオフィスグレーなのでそれに合わせた色にしたい。

表面をペーパーがけしてプラサフを吹いたが、色合いが偶然マッチングしたのでこの上から塗装はせずそのままにすることにした。

スタンドは設計・製造する。標準品があまりにもゴツいので。可倒領域を広め携帯性も考慮。

組み付けた状態。X68000Zもツートンなのでモニタもツートンにした。

フラットにした状態。はたして持ち歩くかはわからないができた方がいい。

最後にテプラでシール類を制作し貼り付けて完成。プラサフの上からでも静電スイッチが反応するので電源入りきり、ソース切り替え、音量調整などの操作も行える。

サイズ感もちょうどいい。

4月から教育支援業務を優先するようになります

 弊社はPCサポートおよび試作開発などを中心に業務を行っておりますが、4月より地元の学校にて教育支援を優先で業務を行うようになります。
 それに伴い他の業務が行える日が限定的になります。
お客様にはご迷惑をお掛け致しますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

iMac27 2017のFusionDriveをSSDに変更しました

 自宅には2台のiMacが稼働しており、1台はM1iMac24、もう1台はiMac27 2017です。
iMac27の方はFusionDrive1TBで動作しており、容量的には充分なのですが動作が緩慢になってきたのでSSDヘ換装してみました。

 ディスプレイを固定しているテープをピザカッターと呼ばれる専用ツールで切断すると中にアクセスできます。
 iMac27のHDDは3.5インチを使用していました。
これを1TBのSSDに変更し本体の28GB程度のSSDとFusionDriveにすることでドライブが分かれることなく1台のドライブとして認識できます。

 HDDを換装したiMacはHDDの温度検出機能が認識できなくなる場合が多いので、冷却ファンが誤動作で爆速で回るという現象が過去に出ていたので、専用の温度センサー付きHDDケーブルを購入したのですが、結果的にはiMac27 2017では不要だったようです。
 冷却ファンが爆速になることもなく動作しました。しかし、すでに手配したので一応は取り付けました。

 SSD化したiMac27はレスポンスも良くなりキビキビと動作します。
また、今回の換装で交換と復旧のスキルができたので業務にも活かせそうです。

JRM誌にMISORI-2の技術論文が掲載されました。

 WRS2020でSTM部門で世界2位になったMISORAですが、そのコントローラにはいろいろな試みを盛り込んでいました。
 その内容を技術論文としてJRM誌に投稿し査読を経て無事今月号に掲載していただきました。
 執筆にあたっては英訳をしていただいた札幌大学の中村准教授、会津大学の屋代教授には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 掲載されたJRM誌はこちらからどなたでも無料でご覧いただけます。

https://www.fujipress.jp/cfp/rb-cfp-36-1/

最初DeepLでなんとかできるかなと思いましたがさすがに技術論文とかは全然で。。
また、論文を書いたことがなかったのでアドバイスを両教授より頂きました。
個人的にはCubeSwitchで特許出願をしたくらいに嬉しいです。
今回、結果を出せているのも堅牢で壊れないロボットを製造してくれた南相馬市の関係企業のお陰でもあります。

技術論文の要約を日本語で記載します。

「ワールドロボットサミット2020福島大会の災害ロボット部門「スタンダード災害ロボットチャレンジ」に参加するため、誰でも簡単に災害ロボットを制御できるメインレプリカ型コントローラーを開発しました。2名の学生オペレーターは、わずか5時間の練習時間にもかかわらず、大会で2位に入賞しました。本研究では、災害対応ロボットのコントローラーに必要な要素を調査した結果と、調査に基づいて設計・実装されたコントローラーを紹介します。」

 操作経験のない人でもすぐに簡単に操作できるロボットのインターフェイス作りは今回の大会に参加するにあたり一番の目標に掲げたものでした。
 競技会であるならば熟練のオペレーターがロボットの操作を鍛錬し参加すれば結果が出ますが、実際の災害現場というものはいつ起きるかわからないものに、鍛錬なしに担当者が対応しなければならない未知の現場になります。
 アニメのヒーローのような天才パイロットが出てくることなどないので、いかに今いる人員で災害に対応できるかが鍵になると考えました。
 MISORI-2はそのコンセプトで作ったロボットコントローラになります。
そしてちゃんと結果も出せました。
 オペレータを2名にしたのも「優れたヒーロが1人いてロボットを使いこなす」わけではなく、「誰でもオペレータになれる」考えを含んでいます。
 また、大会で唯一、ROSもパソコンも使わない制御系にしたのもそれらのトラブルに高校生(経験のないオペレータ)では対応できないと考えたからです。

X68000Zクラウドファンディングを受けて

 SHARPのX68000が会社員になりたての頃48回ローンを組んで購入した思い入れのあるパソコンです。
 それがクラウドファンディングのエミュレーター機として令和に復活しました。
発表があった時に入手することは決めたのですがモニターは販売されないとのこと。

 そこで、3DプリンタでCZ-600Dを模した液晶モニタを作成してみました。

大きいのでFDMの3Dプリンタで造形。なだらかな曲線が出ないので紙やすりで整形。
液晶は自宅に転がってたものをそのまま使用。

これを筐体に入れていきます。

造形したままなので面が汚いですが。。。これは後で塗装まですることにしました。

またついでにX68000XVICompactの筐体も作成。

この2台は組み合わせて使用できます。最初にモニターを塗装しました。

X-BASICの画面はこんな感じに表示できます。

このセットをエアブラシで塗装しました。

パソコンに組み付けて完成。

これで、X68000のエミュレーションはもちろん、通常のwindows11パソコンとしても使えます。

12Vのポータブル電源で5時間くらい運用できました。